―「LIPHLICH ONE MAN TOUR 2016『発明』」では、ご自身の誕生日(11月23日)・誕生日前日に、出身地である群馬での公演が開催されます。昨年も企画されていた『Make some noise!!!』等、今年も特別な企画はありますか?
新井崇之:今年も地元でやらせてもらえて嬉しい。本当に嬉しいです。『Make some noise!!!』は一昨年から毎年やらせてもらってますね。
あの自由な感じっていうんですか?楽しみつつも感情剥き出しなライブっていうのが凄く好きなので。やりたいですねー。たまにはいいですよね?皆で声をからして叫びまくりたいです(笑)。タイトルも「叫べ!!!!!」ですから(笑)。
―最後に、「LIPHLICH ONE MAN TOUR 2016 『発明』」にご来場される皆様へメッセージをお願いします。
【オフィシャルインタビュー Vol.1 『Use My illusion Ⅴ&Ⅵ』】 「僕らは頭の中で描いている非現実な何かを、なんとか現実の形にしようとしている」
【オフィシャルインタビュー Vol.1 『Use My illusion Ⅴ&Ⅵ』】 開催直前!8月27日(大阪ウェスティ)、8月28日(大阪FANJ twice)に行われるCONCEPTUAL ONEMAN公演、『Use My illusion』のオフィシャルインタビューを公開!
―はじめに、「Use My illusion」は、今回で5・6回目の開催ですが、そもそも開催することになったきっかけは?
久我新悟:元々は東京の劇場とライブハウスで2日間別々のコンセプトでやった公演が始まりでした。この2日間の公演が自分達にとって満足いくものだったのもあって、それを大阪でもやりたいなと思って去年「Use My illusion」の3・4回目をやりました。大阪での2日間のライブ内容は良かったなと思ったのですが、簡単に言うと、1日目の劇場(Use My illusion Ⅲ)の動員がちょっとさみしいものだったので、ライブ後の打ち上げで酒飲みながらみんなで、『ムキー!くやしい!』となり、ならばもう一度!という気持ちを込めて開催を決めました。大阪でもっと多くの人にLIPHLICHのライブを見てもらいたいという想いだけです。
―「Use My illusion」というタイトルの由来をお聞かせください。
久我新悟:まず「illusion(イリュージョン)」という言葉を見て皆さんは最初に何を想像しますか?ちなみに自分だったら引田天功さんを想像したりします。
「illusion」を辞書でひくと『幻想、錯覚、誤解、思い違い』といった意味で記されています。錯覚、誤解、思い違いといった言葉でみると、どちらかといえばあまり良くない、非現実的でマイナスなニュアンスのある言葉に映ります。
しかし幻想という言葉でみるとそれはファンタジー、空想、おとぎ話といった非現実的ではあるものの、世の中の作品の色んなテーマにもなっている夢のある素敵なニュアンスの言葉に変わります。それに妄想や空想も同義語になります。これが「illusion」という言葉のややこしくもおもしろい部分で、全て『非現実』という意味があるものの、マイナスにもプラスにも感じられる、人によって色んな意味を持つ『非現実=夢の言葉』になるわけです。
んーイリュージョン。「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる。」こんな言葉を聞いたことあるかと思います(聞いたことなかったら…わたしは知らん)。たとえば昔は人類が月に行くことなんて夢物語と思われていたのに今では普通に月に行くことができる、みたいなこともあったわけです。大それたことを言いたいわけではないのですが、僕らは自分の頭の中で描いている空想や妄想みたいな非現実な何かを、なんとか現実の形にしようと日頃四苦八苦しつつ、それを音源やライブにしているわけです。
そうすると「illusion」という言葉が、思い描いていることをやるというバンドの基本スタンスにしっくり当てはまるのでタイトルに使おうと思いました。しかし「illusion」だけだとマジックショーでもやんのか?みたいに自分が感じたのでなにか付け足そうかなとなり…。
そこでちょっと話は変わり、僕が好きなバンドのGUNS N’ROSESに「Use Your Illusion Ⅰ&Ⅱ」という2枚のアルバムがありまして、このアルバムは2枚とも75分以上の大ボリュームアルバムになっていて、『自分達がかっこいいと思う曲をバランスとかなにも考えずに全部アルバムに入れちゃいました、テヘッ☆なんか文句あっか?』みたいな内容のアルバムなんです。
パッと聴くとまとまりが全然ない作品なんですがその自由奔放さがすごく好きで、まさにイリュージョンって感じなんですね(あくまで僕の個人的な感想です。世界的に有名なバンドの代表的アルバムです)。なのでちょうど劇場とライブハウスの2公演だし、好きなアルバムをもじって「Use My illusion」というタイトルにしました。
―これまで開催した「Use My illusion」で、印象に残っていることは?
久我新悟:4公演の全部。
新井崇之:「Use My illusionⅠ」のサンドアートとのコラボレーションです。以前テレビで伊藤花りんさんのパフォーマンスを拝見して感動しました。そこで僕たちのライブと合わせて、面白い事が出来ないかなって思ったんです。 「カルトなでしこ」とのコラボレーションとエンディングのパフォーマンスは今見ても感動するくらい素晴らしかったです。
進藤渉:どれとは言い切れません。何せ我々の「初」が詰まってますね。初のLIVE DVD(2015.5.10「Use My illusion I」at Theatre 1010」)や演出。例えばピアノとギターのインストゥルメンタル、サンドアート、etc…加えてLIVEで定番の「SEX PUPPET ROCK’N’ DOLL」そして「カルトなでしこ」も「Use My illusion」から生まれてますしね。今のLIPHLICHになった色々な要素が含まれています。
―今回の「Use My illusion」に対する意気込みを教えてください。
久我新悟:過去4回ともその時にやりたいことを詰め込んでやったので、今回も今やりたいことを詰め込んだ内容のライブになります。ネタバレというわけではないですが公演に合わせて衣装も変えつつ、一言で表すと、8月27日の「Use My illusion Ⅴ」は荘厳、8月28日の「Use My illusion Ⅵ」はアダルトなイメージ。各会場に合わせて演奏する曲も、2日間被らない内容になっています。LIPHLICHの持っている色々な魅力を2日間に詰め込んで大阪に置いていこうと思っています。
進藤渉:今回の会場限定音源「幻想曲」でお分かり頂けると思いますが、今まで以上に音楽の見地の広さを味わえる空間になります。過去の「Use My illusion」と比べるものではありません。劇場とは観劇だけでなく、オーケストラからカルテット、ソロ等々小規模なコンサートにも使用される「音楽の味わう為の場所」でもあります。LIPHLICHの楽曲の細部まで味わえる特別な環境です。音楽に対する新たな境地が拓ける機会になればと思っています。